ドラッグストア、タバコ販売停止すべき?
- 角井亮一
- 6月10日
- 読了時間: 2分
健康に関わるチェーンストアで、タバコ販売は似つかわしくないと思う人は、どれくらい居るのでしょうか?
米ドラッグストア大手CVSが、全店で販売を販売停止した理由
アメリカの大手ドラッグストアチェーンのCVSは、米国内の全店舗でたばこや関連製品の販売を停止すると発表したというニュースは、ご存知でしょうか?
これは、2024年のニュースです。
日本のコンビニでも、タバコは、かなり重要な売上であり、利益にも貢献する商材です。
米国CVSにとって、タバコ販売は、売上の約2%、約20億ドルに相当します。また、2014年12月期の1株利益を0.06~0.09ドル押し下げることにもなります。
この商材のタバコを、全店舗7600を超える店で、販売を取りやめるということは、大きな決断だったはずです。なぜ、ここまで大きな売上と利益をもたらすタバコの販売を止めることを決めたのでしょうか。
その理由として、医薬品や健康関連の商材を扱う企業として、健康を害するタバコ販売は適切ではないということが上げられます。
ラリー・メルロ最高経営責任者(CEO)は、「たばこの販売は(健康推進という)我々の目的と矛盾する」と声明を出しました。
この決断は、大手チェーンでは初めてです。
今後、ドラッグストアチェーンCVSの企業イメージ向上などの効果があがれば、CVSに追随する企業も出てくると思われます。
喫煙に関して厳しい条例
アメリカでは、1975年にアリゾナ州において、全米初の州法でレストランに喫煙/禁煙席を義務付け(全席禁煙ではない)をしました。
また、1990年にカリフォルニア州サンルイスオビスポ市で、全てのレストラン・バー・公共施設で屋内全面禁煙を条例で施行しました。これは世界初でした。
路上禁煙条例が初めて施行したのは、実は日本です。東京都千代田区で、路上禁煙条例(罰則付き)が2002年10月1日に施工されました。
タバコ販売を停止する日本のチェーンストア
今後、日本でも、タバコの扱いを止めるチェーンストアも出てくるかもしれませんね…と書きかけましたが、実は、日本でもタバコ販売を停止する会社があります。
ウエルシアホールディングスです。ウエルシアホールディングスが、「2026年2月末までに全店でタバコ販売を終了する」と2023年3月に発表しています。
また、トモズ(主に関東エリア)は、2017年から全店でタバコ販売をやめており、スギ薬局(スギHD展開)は、全店でタバコ販売をしていません。
健康に関わる店舗ですから、タバコを扱うというのは、理念に反するということですね。
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